日本農芸化学会中四国支部会員の皆様

2023年5月26日

 広島大学の加藤純一支部長の後を受けまして、2023年4月から2025年3月までの2年間、日本農芸化学会中四国支部の支部長を務めます愛媛大学の山内聡です。
 学会の活動は、言うまでもなく、大学での活動と連動するものであり、基礎研究をはじめとして、グローバル化、企業との連携、地域貢献、高校学校との連携など、その役割は大きく拡大しています。日本農芸化学会中四国支部に所属する先生方は、生命、食糧、環境の各分野の基礎研究から応用研究まで広く取り組んでおられ、常に情報発信も行なっておられます。また、中四国支部設立当時から常に6月と1月の支部例会、及び、9月の支部大会での講演会に加えて、市民フォーラム、若手シンポジウムを開催してきました。これは他の支部と比べるとより活発な活動内容であり発信される情報量も多いと考えています。これらの活動の一つ一つが、基礎研究、グローバル化、企業との連携、地域貢献、高等学校との連携の発展につながるように、今後ご支援できればと考えています。
 少子化問題、将来の日本の人口減少が深刻化する中で、各学会から高校生をはじめとする若い方々へ、科学の魅力を伝えるための情報発信の重要度が増していると考えています。農芸化学会は広い専門分野を持っており、例えば世界的な達成目標であるSDGs、カーボンニュートラルに関する将来的に重要な研究は、これまでも農芸化学会の先生方によって行われてきた研究であり、これまでと同様に先生方からの情報発信を期待しています。また、我々大学人の使命は、入学してきた学生さんのモチベーションを高め、個人の専門性を高めて社会に送り出すことです。また、科学立国の実現のためには、留学生の受け入れ、多くの修士課程、博士課程の学生さんへの教育活動が重要になります。各大学で大学院教育に取り組んでおられますが、それをサポートするために中四国支部では学生表彰等を行なっています。今後、積極的にご活用いただき、学生さんのモチベーションが向上し、中四国支部から日本の科学の発展に貢献する多くの人材が育てば幸いです。
 以上のように、日本農芸化学会の持つ広い専門分野に挑戦する中四国支部の先生方の先端的な研究を発信する環境を整えると共に、中四国支部における人材育成を行うためのシステム整備を目指したいと考えています。これらを実現するためのご意見を、是非お寄せください。
 ようやくコロナ禍も治りつつあり学会活動も元に戻ることが期待されます。今後も、中四国支部の活動へのご支援をよろしくお願い申し上げます。

日本農芸化学会中四国支部 支部長 山内 聡